2016年1月27日水曜日

Print-051 LED光源によるサイアノタイププリントの可能性(1)

我が家の照明は、かつては電球から蛍光灯へ、そしてLED光源へと変わってきています。もはや電球もメーカーが製造をやめていくなどのニュースもあり、身近なもので写真を楽しもうと考えている私は、現在使っている露光機の誘蛾灯(蛍光灯)に一抹の不安を感じてしまいました。そこで、最近はやりのLED光源で露光機を作ることができないかを検証してみようと考えてみました。

まずは紫と青2種類のLEDを用意し、それぞれを照射してみました。今回はLEDの検証が目的なので、LED2灯のみで実験です。ブレッドボードを使って電池(9V)で点灯させています。ここに同じ種類のLEDをつけ、2回露光させました。



現在露光中。一応部屋の照明は消しています。(が、パソコンのモニタは点灯したまま・・・)



露光後、水洗前。

紫のLEDを使った実験では、感光紙が青く変わっていました。この後もう一回露光(多重露光)させてみました。



水洗後。紙は机上のメモ帳でしたが、紫色LEDを使った場合には見事に青色が定着しています。

もしかしたら、世界初のLED露光機によるサイアノタイププリントかもしれません!!!
(先にされた方いらっしゃいましたらごめんなさい。調査不足でした)
追記)たけぴょんさんがすでに実験されていました。 "http://jikken.jp/syasin/tetu/ao/uvled.htm"
    上記コメント削除します。ご指摘ありがとうございました! (2016/2/29)

            紫(400~410nm)                            青(465~475nm)

なお、同様に青色LEDでも試してみましたが、定着しませんでした。



今回の実験からわかったことを挙げてみます。

①紫色LEDでは感光する
②青色LEDでは感光しない

現時点での課題を挙げてみます。

どの波長のLEDが最も効果的なのかを確認するため、もう少し波長の短いLED(UV)があるので入手して試してみたい。
 ただ、紫よりはコストが高い。
②LEDの光が強かった部分のみ感光。作品にするためには均一光源にする必要があり、拡散板が必要と思われるが、
  アクリル板は紫外線の透過率が低いので、適切な拡散板の選定が必要。


当面は日曜大工的に取り組んでみたいと思います。



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