2017年4月20日木曜日

Print-058 サイアノの感光液で字を書いてみた(1)

Print-034ではサイアノの感光液を使って字を書けないかということで、Gペンでもちょっと遊んでみました。まぁ字は書けるのですが、慣れていないせいかイマイチ書きにくいのと、ペン先が金属なので薄い紙だとペン先で破いてしまうのではという心配があって、そのままお蔵入りしていました。

先日某旅番組(たぶん再放送)を見ていたら、ドイツ・レーゲンスブルグのガラス細工屋さんで日本の風鈴職人が考案したと言われているガラスペンの制作現場が紹介されていました。すごく滑らかに書け、また一度インクを付けるとはがき一枚分くらいは書けるのだとか。これをみてサイアノに使えないかとすぐに試してみたくなりました。

というわけで買ってみたガラスペン。2000円くらいからあるようです。

早速ペン先にサイアノの感光液をつけてみました。いい感じで染みて?います。

メモ帳に書いてみました。すらすらとすごく書きやすい!!!
























そのまま我が家の露光機で露光させてみると、なかなかの出来栄えです。
字の太さも多少はコントロールできるようですが、この書きやすさはすばらしい!!!
これは次回のワークショップで採用できるレベルです。懸念だったサイアノでのサイン
の問題が一気に解決した気がします。

今のところワークショップで使う時の一番の問題は単価ですね・・
初期投資してしまえば、割られなければしばらくは使えそうですが。
























【2017/4/22追記】2日後の字。紺青色がしっかり出てきました。この書き味ならば、和紙でも十分に使えそうな気がします。



ちょっと調べてみると、日本のガラス工房でもたくさん制作されているようです。
興味がわいてきたので、いろいろ試してみようと思います。


参考文献
大人のヨーロッパ街歩き 第106話「ドイツ・レーゲンスブルグ」
http://www.tabichan.jp/overseas/otona_europe/106

Glas 49
http://www.glaskunst-zanella.de/


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2017年4月16日日曜日

Print-057 クエン酸鉄アンモニウムの保管方法

サイアノタイプを行うにあたり重要な薬品の一つ(といってもこのブログでは二つしか紹介していませんが)にクエン酸鉄アンモニウムがあります。どうせたくさん使うからと500gのを購入していたのですが、開けてみてびっくり、カチカチに固まっていました。
おそらく室内の湿気が入り込んでしまったことが原因と思われます。きちんと管理しておけばよかったと後悔しても遅いのですが、もったいないやら大打撃やら、悲しい限りです。




今回、クエン酸鉄アンモニウムは水分が大敵であることがよくわかりました。高い授業料を払ったと思って、今後は湿気が入らないような瓶+乾燥剤を使って管理しようかと思います。もしくは購入をちょっとだけ検討していたカメラ用の防湿庫の購入を急いだほうがいいかもしれません。

ちなみに赤血塩は同じところにおいていても大丈夫でした。




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