2014年5月7日水曜日

Print-032 サイアノタイププリントの活用方法

アーカイバル性の高いサイアノタイププリントですが、最近は結婚披露宴のウェルカムボード用のプリントにしてみたり、結婚披露宴の写真をプリントして後日プレゼントしたりしています。永遠にプリントが残ることと、二人の幸せよ永遠にという想いを込めて、というのは言いすぎでしょうか?


例えば、こちらは実際にウェルカムボードに使っていただいた写真ですが、なかなかいい感じに見えませんか?

*一部写真を加工しています。


また、こちらは結婚披露宴の写真です。こちらも個人的にはいい感じに見えています。
 *一部写真を加工しています。

もちろんデジタル画像があれば誰が撮った写真でもデジタルネガにでき、そして、サイアノタイププリントにすることができます。ですが、こういう写真だけは、せめて自分で撮影して、ベストな状態なものを自分自身でプリントしたいものですね。

そして、専門の業者さんに額装していただいて(もちろん自分でしてもいいのですが・・)、めでたく贈ることができるわけです。



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5 件のコメント:

  1. はじめまして。tetsuoと申します。
    最近、サイアノタイプをはじめて、本サイトの情報などを参考にさせて頂き、満足いくプリントを得られるようになってきました。
    深い青の発色は何とも言えませんね。
    露光→水洗→オキシドール浴→水洗で処理をしているのですが、仕上がったプリントのハイライト部が若干緑っぽく発色してしまいます。
    水洗が不十分なのでしょうか?何か御知見ございますでしょうか?

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    1. Tetsuoさん、こんにちは。当ブログを参考にしていただきありがとうございます。あいにくご質問の答えを即答できないのですが、可能性ありそうなことを徒然に書かせていただきます。

      まず、ハイライト=感光液を完全に洗い流す必要がありますよね。水洗後にホースなどで部分的に水洗する工程を追加すると効果があるかもしれません。また、オキシドールで酸化を加速させているとの事ですので、わずかな残液が反応しているのかもしれません。

      それから、ご質問からは使われている紙がわからないのですが、水分を吸収しやすい紙だと感光液を洗い流すのに苦労しますので、例えば水彩画紙とか版画用紙とかで試してみると、問題点を切り分けできるかもしれません。

      それでもダメならネガからハイライトを無くしてしまうことも、デジタルネガならできますよ。

      ヒントになれば幸いです。

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  2. 紫月燈明さん。コメント頂きどうもありがとうございます。
    紙は水彩画紙のワトソンを使用しております。300g/m^2でかなり厚く、感光液の吸収が多そうなものを利用しておりますので、おっしゃるとおり、染み込んだ残液がオキシドールと反応してしまっているのかもしれません。
    それぞれのプロセス間に水道水での水洗をはさんでおりますが、水洗を長くしてしまうと塩素でブリーチされてしまうのを恐れて、露光→水洗(5分)→オキシドール浴(0.5~1分)→水洗(15分)とほどほどの条件で行っております。水道水の塩素は気にしなくても良いですかね??

    ハイライトそのものをなくしてしまうアイデア、なるほどです。
    色々と調整しながら試してみたいと思います。
    どうもありがとうございました。

    話題は変わりますが、トーニングについても、トライしてみたいと思い、
    現在情報収集中です。海外のサイトが充実していますね。

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  3. Tetsuoさん、こんにちは。紙厚300は確かに厚いかもしれませんね。私の使っているワトソン紙は190ですが、特に(私は)問題を感じた事はありませんよ。

    私はいつも水道水を使っています。少しでも簡単にというのが一番の理由です。確かに水道水には塩素が含まれていますが、水源や自治体によって様々ではないかと推測しますので、一概にどうだと言えないような気がします。強いてあげれば、白い紙はすでに漂白されているので影響は少ないと思いますが、色のある紙(例えばワトソン紙黄色)はもしかしたら漂白されるかもしれませんが、(私は)気になった事はありません。

    もしデジタルネガならコントラストを落としてみるのもひとつのやり方です。Print-009で簡単に触れていますが、私の使っているワトソン紙は8ビット(256階調)で192位しか出せません。これ以上は全部飛んでしまうことになります。まずはお使いの紙でテストプリントしてみて表現できる階調を理解していたほうがコントロールが楽になると思います。

    それから、トーニングですが、触れようと思っていて筆が止まっています。一番簡単なのは水洗用のパッドに紅茶のティーバッグをいくつか放り込んでおくことです。青がちょっとだけ沈みます。

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  4. 紫月燈明さん
    詳細なコメントを頂きどうもありがとうございます。
    300gでは紙の乾燥も遅く、190g程度の方がよいかもしれませんね。
    水道水の塩素に関しては気にしすぎですかね。
    諧調のコントロールについて、過去の記事を参照し、トライしてみたいと思います。
    アドバイス頂きどうもありがとうございました。
    トーニングについての記事についても楽しみにしております。

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