調色でもう一つ試してみたいお茶がありました。上海の街中で量り売りで買ってきた菊花茶です。もはやどこの店で買ったのか(豫园界隈ではありますが・・・)記憶は曖昧で、同じ菊花茶が手に入るのか定かではありませんが、まぁ台湾や中国のお茶屋さんならどこでも買えそうですし、日本でもその気になれば買えそうです。
今回使った菊花茶はこんな感じ。購入してからだいぶ経つせいか、かなり乾燥が進んでいます(購入したときからかも・・)。今回もちょっと濃い目に作り、水洗の代わりに菊花茶を使って、感光液を洗い落としてみました。
*カメラのホワイトバランスとモニタの影響で実際の色とは異なります。
その結果がこんな感じ。ちょっとしずんだ青緑のようになりました。この色でアーカイバル性が保てるのであれば、表現の幅が広がりそうな気がします。しばし様子を見てみようと思います。
Wikipediaよると、菊花の成分は、「カルボキシリック酸、ラムノグルコシド、アピゲニングルコシドアデニン、コリンなど」とのことですが、カルボン酸(Carboxylic acid)とはカルボキシ基を持つ酸のことで、このカルボキシ基を2つ持つものがシュウ酸(oxalic acid)であるとのこと。
また、医薬品情報21によると、菊の花にはシュウ酸が含まれているとのことなので、カルボン酸かシュウ酸による化学変化で青緑っぽくなっているのでしょうかね。他にもシュウ酸が含まれている飲食物が書かれているので、今後の実験の参考にしたいと思います。
参考文献
菊花
"https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E8%8A%B1"
カルボン酸
"https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%B3%E9%85%B8"
シュウ酸
"https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A6%E9%85%B8"
飲食物中の蓚酸含有量について
"http://www.drugsinfo.jp/2008/01/07-223252"
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