2017年12月6日水曜日

Print-063 サイアノタイププリントを2色で表現してみよう(1)

今まではサイアノタイププリントの手法を使って、紙全体を色々な液体に浸してその変化を実験しましたが、周辺だけ変えたい等の声をいただいたことから、ここからは一枚の紙の上で複数の調色ができないかを実験してみることにします。

まず、Print-060で使った水と紅茶を使って実験してみることにします。
水だと鮮やかな青、紅茶は沈んだ青なので、お地蔵さんを鮮やかな青(水)に、周辺を沈んだ青(紅茶)にしたいと思います。

露光後、最初に、紅茶を周辺に塗ってみました。反応が進むように何回も重ね塗りします。塗るときに使ったのがこのスポンジブラシ(写真のポストイットにはハケと記載)。塗る面積にもよりますが、今回のようなハガキサイズに塗る場合はハケよりも、細いスポンジブラシが良さそうです。


その後、水を入れたパッドに紙全体を浸し水洗します。その結果がこれ。色合いだけをみると、中央が鮮やかな青に、周辺が沈んだ青になっており、2色で表現できていることがわかります。これは色々と使えそうです。今回はアバウトに塗ったのではみ出ているところ(塗りたりなかったところ)目立ちます。作品としての完成度を高めるためには、絵に対してどれだけきれいに塗れるかが今後の課題の一つですね。

今度は逆に、先に中央(おじぞうさん)に水を重ね塗りし、その後、パッドに入れた紅茶を入れたパッドに紙全体を浸し感光液を洗い流してみると、先に水洗した部分はほぼ残らず、全体が紅茶のトーンになってしまいました。暗くなる方を先にしないと行けないのかもしれません。

次回はもう少し色味の違うもので試してみたいと思います。
ちょっと楽しくなってきました。

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