2017年12月7日木曜日

Print-064 サイアノタイププリントを2色で表現してみよう(2)

Print-063で先に沈む色にしたい部分にスポンジで調色用液体を塗って反応させておいて、その後、全体を一気に水洗してしまえば、2色で表現ができそうな可能性が見えてきました。今回は、まず周辺にジャスミンティーを何回か塗り、その後紙全体を水洗してみました。


できたのはこんな感じ。ジャスミンティーがおじぞうさんの頭にしみてますが、暗い中でスポンジで塗っているので今後の課題としておくことにして、色合いだけを見ると、明るい青とジャスミンティーの紫のコントラストがしっかりとでています。

ただ、ジャスミンティー単体のときに見えた紫よりも沈んだ紫(というよりは藍色)になっているので、ジャスミンティーと反応している量が少ないのか、水で洗い流されたのかが影響しているのかもしてません。

ジャスミンティーの鮮やかな紫を残しつつ、鮮やかな青も残せると、作品の幅が広がるような気がします。完成まで先は長そうです。


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お気づきの点、ご連絡いただければ幸いです。
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2017年12月6日水曜日

Print-063 サイアノタイププリントを2色で表現してみよう(1)

今まではサイアノタイププリントの手法を使って、紙全体を色々な液体に浸してその変化を実験しましたが、周辺だけ変えたい等の声をいただいたことから、ここからは一枚の紙の上で複数の調色ができないかを実験してみることにします。

まず、Print-060で使った水と紅茶を使って実験してみることにします。
水だと鮮やかな青、紅茶は沈んだ青なので、お地蔵さんを鮮やかな青(水)に、周辺を沈んだ青(紅茶)にしたいと思います。

露光後、最初に、紅茶を周辺に塗ってみました。反応が進むように何回も重ね塗りします。塗るときに使ったのがこのスポンジブラシ(写真のポストイットにはハケと記載)。塗る面積にもよりますが、今回のようなハガキサイズに塗る場合はハケよりも、細いスポンジブラシが良さそうです。


その後、水を入れたパッドに紙全体を浸し水洗します。その結果がこれ。色合いだけをみると、中央が鮮やかな青に、周辺が沈んだ青になっており、2色で表現できていることがわかります。これは色々と使えそうです。今回はアバウトに塗ったのではみ出ているところ(塗りたりなかったところ)目立ちます。作品としての完成度を高めるためには、絵に対してどれだけきれいに塗れるかが今後の課題の一つですね。

今度は逆に、先に中央(おじぞうさん)に水を重ね塗りし、その後、パッドに入れた紅茶を入れたパッドに紙全体を浸し感光液を洗い流してみると、先に水洗した部分はほぼ残らず、全体が紅茶のトーンになってしまいました。暗くなる方を先にしないと行けないのかもしれません。

次回はもう少し色味の違うもので試してみたいと思います。
ちょっと楽しくなってきました。

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2017年12月5日火曜日

Print-062 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(11)

調色でもう一つ試してみたいお茶がありました。上海の街中で量り売りで買ってきた菊花茶です。もはやどこの店で買ったのか(豫园界隈ではありますが・・・)記憶は曖昧で、同じ菊花茶が手に入るのか定かではありませんが、まぁ台湾や中国のお茶屋さんならどこでも買えそうですし、日本でもその気になれば買えそうです。


今回使った菊花茶はこんな感じ。購入してからだいぶ経つせいか、かなり乾燥が進んでいます(購入したときからかも・・)。今回もちょっと濃い目に作り、水洗の代わりに菊花茶を使って、感光液を洗い落としてみました。

*カメラのホワイトバランスとモニタの影響で実際の色とは異なります。

その結果がこんな感じ。ちょっとしずんだ青緑のようになりました。この色でアーカイバル性が保てるのであれば、表現の幅が広がりそうな気がします。しばし様子を見てみようと思います。

Wikipediaよると、菊花の成分は、「カルボキシリック酸、ラムノグルコシド、アピゲニングルコシドアデニン、コリンなど」とのことですが、カルボン酸(Carboxylic acid)とはカルボキシ基を持つ酸のことで、このカルボキシ基を2つ持つものがシュウ酸(oxalic acid)であるとのこと。


また、医薬品情報21によると、菊の花にはシュウ酸が含まれているとのことなので、カルボン酸かシュウ酸による化学変化で青緑っぽくなっているのでしょうかね。他にもシュウ酸が含まれている飲食物が書かれているので、今後の実験の参考にしたいと思います。



参考文献
菊花
"https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E8%8A%B1"

カルボン酸
"https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%B3%E9%85%B8"

シュウ酸
"https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A6%E9%85%B8"

飲食物中の蓚酸含有量について
"http://www.drugsinfo.jp/2008/01/07-223252"

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2017年12月4日月曜日

Print-061 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(10)

以前投稿してくださったしきはんさんよりジャスミンティー調色のアドバイスを頂き、たまたまジャスミンティーがあったので試してみました。


今回使ったジャスミンティーはこれ。国内製造(国産?)です。家にあったものなのですでに開封済みでした。

*カメラのホワイトバランスとモニタの影響で実際の色とは異なります。

露光後、水洗代わりにジャスミンティーにひたしてみるとだいぶ紫っぽくなりました。Print-042で実験した番茶も最初は小豆色っぽくなったのですが、最終的には濃い藍色に落ち着きました。一方、ジャスミンティーは24時間経ってもまだ赤みが残っています。これがたまたまこのジャスミンティーだったからなのか、封が開いていて酸化してしまったからなのか、それとも一般的なジャスミンティーが同じような色合いを出すのか興味がつきません。

お茶インデックスでジャスミンティーの成分を調べてみると、「緑茶やウーロン茶と同じ茶葉を使って香りをつけている」とのことで、基本的には緑茶やウーロン茶にも入っているタンニン酸が入っているわけですが、茶葉の配合によってタンニン酸の量が変わってきそうな感じで、一概にジャスミンティーと言っても調色してみるまでその結果が悩ましそうな予感です。

次回もまた違ったもので実験してみたいと思います。


参考文献
ジャスミン茶の成分と効能にはどんなものがあるの?
http://www.lizawashere.com/tea/what-ingredients-efficacy-jasmine-tea/


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2017年12月3日日曜日

Print-060 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(9)

ネタは結構あったのに、油断していたら、あっという間に時間が立ってしまいました。。。。 今まで温めていた調色をあらためて試してみました。

復習がてら、まずは紅茶を使って実験です。

*カメラのホワイトバランスとモニタの影響で実際の色とは異なります。

左側は水洗のみ。これはいつも通りの鮮やかな青です。一方の右側は濃い目の紅茶で感光液を洗い流しました(紅茶調色)。実物はもう少し沈んでいる感じ。


今回使った紅茶はこれ。比較的安価で容易に入手できるものと思われます。
この紅茶をちょっと濃い目に作りました。
Print-042で試した紅茶とはメーカーが異なるので、もしかしたら茶葉の種類や収穫時期、製法などの違いで成分が異なり、その結果見え方がやや異なるのかもしれません。





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2017年7月24日月曜日

Print-059 サイアノの感光液で字を書いてみた(2)

Print-058でガラスペンに触れましたが、ガラスペンの書き心地はかなりいいものの、高額で落としてしまうと割れてしまう可能性があることから、子供たち向けのイベントで使うのをちょっとためらっていました。そんな時に、ふとしたことから割りばしのアイデアをいただき、付けペンとして使えるレベルか、早速試してみました。


とりあえず、そのままでは太いので、鉛筆削りで削ってみました。上側が木の割りばし、下側が竹の割りばしです。色がついているのはすでに感光液につけてしまったから。やがて青くなることでしょう。一方の竹の割りばし、木の割りばしより硬いため、先がつぶれません。細字のまま書くことができました。

一回感光液をつけて書ける字数は2~3字とガラスペンと比べると少ないですが、サイアノタイププリントのサインをするのに使うのには十分ではないかと思われます。次回のワークショップで早速採用してみようと思います。どんな字を書いてくれるのか、ちょっと楽しみです。



こちらが木の割りばしで書いてみた字。気が柔らかく、試し書きしているうちに先がつぶれてしまいました。字がちょっと太めです。

こちらが露光後。マジックで書いたような太さですね。

こちらは竹の割り箸で書いてみた字。ペン先が固いため、先が潰れず太さも均一で書きやすいです。

こちらが露光後。こちらは細字のボールペンくらいの太さでしょうか。


ガラスペンの書きやすさにはかないませんが、この割り箸ペンは自宅で手頃にできる手法ではないかと思います。


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2017年4月20日木曜日

Print-058 サイアノの感光液で字を書いてみた(1)

Print-034ではサイアノの感光液を使って字を書けないかということで、Gペンでもちょっと遊んでみました。まぁ字は書けるのですが、慣れていないせいかイマイチ書きにくいのと、ペン先が金属なので薄い紙だとペン先で破いてしまうのではという心配があって、そのままお蔵入りしていました。

先日某旅番組(たぶん再放送)を見ていたら、ドイツ・レーゲンスブルグのガラス細工屋さんで日本の風鈴職人が考案したと言われているガラスペンの制作現場が紹介されていました。すごく滑らかに書け、また一度インクを付けるとはがき一枚分くらいは書けるのだとか。これをみてサイアノに使えないかとすぐに試してみたくなりました。

というわけで買ってみたガラスペン。2000円くらいからあるようです。

早速ペン先にサイアノの感光液をつけてみました。いい感じで染みて?います。

メモ帳に書いてみました。すらすらとすごく書きやすい!!!
























そのまま我が家の露光機で露光させてみると、なかなかの出来栄えです。
字の太さも多少はコントロールできるようですが、この書きやすさはすばらしい!!!
これは次回のワークショップで採用できるレベルです。懸念だったサイアノでのサイン
の問題が一気に解決した気がします。

今のところワークショップで使う時の一番の問題は単価ですね・・
初期投資してしまえば、割られなければしばらくは使えそうですが。
























【2017/4/22追記】2日後の字。紺青色がしっかり出てきました。この書き味ならば、和紙でも十分に使えそうな気がします。



ちょっと調べてみると、日本のガラス工房でもたくさん制作されているようです。
興味がわいてきたので、いろいろ試してみようと思います。


参考文献
大人のヨーロッパ街歩き 第106話「ドイツ・レーゲンスブルグ」
http://www.tabichan.jp/overseas/otona_europe/106

Glas 49
http://www.glaskunst-zanella.de/


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