2015年3月1日日曜日

Print-045 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(6)

Mrharさんの本によると、「oak bark」で茶色の調色ができるとのことで、簡単に手に入るoakとはなんだろうと考えてみたら、スモークチップが思い浮かびましたので早速購入して試してみました。

まずは、ウイスキーオークチップをお茶パックに詰めて、鍋で沸騰させしばらく放置(1時間くらい?)、常温まで冷めた後に調色で使用してみました。

ウィスキーオークチップ(の煮汁)調色中


ウイスキーオークチップ(の煮汁)調色の例(完全乾燥後)



結果を楽しみにしていたのですが、思ったほど効果がでませんでした。

ちなみに、本来の使われ方で風味を出すウィスキーオークチップはものすごいウィスキーの臭いがします。ウイスキー好きな方はたまらないかもしれませんが、お酒嫌いな方やお子さんには全く持ってお勧めできません。



あまりの臭いに負け、代替品のホワイトオークチップを購入し再チャレンジ。

ホワイトオークもウィスキーオークチップと同様にお茶パックに詰められるだけ詰めて、そのまま鍋に入れて沸騰させしばらく放置(こちらも1時間くらい)、常温まで冷ました後に調色に使ってみました。

ホワイトオークチップ調色(の煮汁)の例


こちらも思ったような結果が得られませんでした。しかも、やや明るくなった程度で、ウイスキーオークチップに見られた調色の効果が全く見られません。

Mrharさんの本をよく読むと、レシピに「150g of oak bark」(本文中には200grams of oak barkとある)と「1 liter of water」と書いてあるので、お茶パック一つに入りきる分(計量したら約20g)ではタンニン酸が十分に出なかったのかもしれません。あわせて、ウィスキーの効果なのかタンニン酸が少なすぎたのか、この結果では切り分けが出来ません。むぅ、残念。

日をあらためて、たっぷりのホワイトオークチップで試してみたいと思います。

気が向けばウイスキー単体でも試してみようかな。。。
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参考文献

Peter Mrhar 「Cyanotype Historical and Alternative Photography」 2013

タンニン酸 Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%B3

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