2017年12月18日月曜日

Print-069 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(15)

たんぽぽ茶を入手しました。どんなお茶かとWebで調べてみると、不妊に効果があるとか、母乳の出がよくなるとか、ノンカフェインで授乳中によいとか出てきました。健康に良さそうなお茶です。

 パッケージはこんな感じ。菊花茶のように花の部分だけかと思ったら、葉っぱも茎も根も入っているように見えます。


早速入れてみました。が、今回はサイアの調色が目的なので、サイアノ用の計量カップに入っています。ニオイは、草の香りがします。

露光後、たんぽぽ茶で調色中。パットをゆらゆらさせながら、待つことしばし。

やや青が残りつつ、彩度がぐっと落ちたちょっとレトロな感じになりました。懐かしく思わせるような作品には向いていそうな感じです。

たまたま見かけたWebではセイヨウタンポポと書かれてありましたが、このパッケージを見る限り中国茶のようなので、もしかしたらタンポポの種類がちょっと違うのかもしれません。それを調べるすべはあるのでしょうか???

参考文献
タンポポ茶の効果効能
http://www.xn--nyqy26a3q2a.biz/category11/


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2017年12月13日水曜日

Print-068 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(14)

 今回も家にあった中国茶の鉄観音茶を試してみました。Wikipediaによると、鉄観音茶は半発酵茶の一種で広義には烏龍茶の仲間とのこと。

 缶に入っていますが、一回分(にしてはちょっと多いような・・)の小分けの袋がびっしりと入っていました。この茶葉を使って調色を行ってみました。

毎度のように水洗の代わりに鉄観音茶で感光液を洗い流します。


紅茶やネパール茶と似た結果になりました。沈んだ青紫でいい感じです。

そういえば、烏龍茶って試してないですね。これはまた別の機会に。


鉄観音茶
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E8%A6%B3%E9%9F%B3


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2017年12月11日月曜日

Print-067 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(13)

我が家にあった変わり種のお茶として、ネパール産のヒマラヤ茶があります。お茶としての味は、まぁ慣れれば飲めるのかなぁと思うのですが、ニッキ臭がして私はかなり苦手な部類のお茶です。パッケージには成分の記載はなく、どんな茶なのかよくわかりません。というヒマラヤ茶で実験してみました。
パッケージはこんな感じ。 アジアンチックで面白いです。でも、そもそもお茶ってアジアなのでは???

ヒマラヤ茶で調色中。色は普通のお茶ですが、臭いが・・・・
ニッキが好きな人にはたまらないかもしれません。

ヒマラヤ茶で調色すると、深い青紫になりました。紅茶に似た感じでしょうか。ということは紅茶メインにニッキが入っている感じなんでしょうか。入れなくてもいいのに・・

ちなみに、このヒマラヤ茶はネパールの方からのいただきものでしたが、日本で買えるんでしょうかね????


参考文献
ネパール茶
http://www.seasontea.jp/sekai_no_chasanchi/nepal.html


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2017年12月10日日曜日

Print-066 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(12)

調色に使ってみようと思って温めていた(サボっていた?)お茶が幾つかありましたので、それらを紹介します。

今回使ったのは柿の葉茶。柿の葉にはタンニン酸が多く含まれているという文献もあり、調色には効果があるのではと考えました。以前は柿の葉が手に入らず、柿渋石鹸で試してみて、あまり効果無かったのですが、たまたま入手できたので試してみることにしました。使った柿の葉茶(のラベル)です。
* 一部画像を加工しています。

こちらは調色中。パッドに露光後の紙を入れ、柿の葉茶で感光液を洗い流しました。この間だいたい10分くらい。途中でゆらゆらとさせています。ちなみに柿の葉茶は普通にいれたものです。

水道水と比べて、落ち着いた青となりました。タンニン酸の効果がでたようです。

今回、初めて柿の葉茶を飲んだのですが、甘くて美味しいですね。調色に使うべきか、飲むべきか、毎回悩むことになりそうです。


参考文献
健成園
柿の葉の特徴と効果・効能
https://www.kenseien.co.jp/kenkou/1247.html

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2017年12月9日土曜日

Print-065 サイアノタイププリントを2色で表現してみよう(3)

今回は露光後、まず周辺を菊花茶をスポンジブラシで数回塗り、その後全体を水洗してみました。今回もだいぶはみ出ています(実際には塗り足りない・・)ので、作品性はおいておくことにして、色味だけに注目すると、中央が水の青、周辺が菊花茶のやや緑っぽい感じがやや出ているでしょうか。


今回は数回だけの重ね塗りでしたので、反応しきれなかった鉄が水と反応してしまったため、菊花茶のみで行った場合に比べて青みが出ているのではないかと考えています。鉄が反応し終わるくらい菊花茶の重ね塗りを行うと、もしかしたら菊花茶のみで調色したような緑に近い色が出せるのかもしれません。

せっかくなので、何回重ね塗りをすると鉄が反応し終わるのかを実験してみる必要がありそうです。実験方法と結果は後ほどアップしたいと思います。

菊花茶、予想外の展開でちょっと楽しくなってきました。次回中国に行く機会があれば、まとめて買ってこようかと思います。


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2017年12月7日木曜日

Print-064 サイアノタイププリントを2色で表現してみよう(2)

Print-063で先に沈む色にしたい部分にスポンジで調色用液体を塗って反応させておいて、その後、全体を一気に水洗してしまえば、2色で表現ができそうな可能性が見えてきました。今回は、まず周辺にジャスミンティーを何回か塗り、その後紙全体を水洗してみました。


できたのはこんな感じ。ジャスミンティーがおじぞうさんの頭にしみてますが、暗い中でスポンジで塗っているので今後の課題としておくことにして、色合いだけを見ると、明るい青とジャスミンティーの紫のコントラストがしっかりとでています。

ただ、ジャスミンティー単体のときに見えた紫よりも沈んだ紫(というよりは藍色)になっているので、ジャスミンティーと反応している量が少ないのか、水で洗い流されたのかが影響しているのかもしてません。

ジャスミンティーの鮮やかな紫を残しつつ、鮮やかな青も残せると、作品の幅が広がるような気がします。完成まで先は長そうです。


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2017年12月6日水曜日

Print-063 サイアノタイププリントを2色で表現してみよう(1)

今まではサイアノタイププリントの手法を使って、紙全体を色々な液体に浸してその変化を実験しましたが、周辺だけ変えたい等の声をいただいたことから、ここからは一枚の紙の上で複数の調色ができないかを実験してみることにします。

まず、Print-060で使った水と紅茶を使って実験してみることにします。
水だと鮮やかな青、紅茶は沈んだ青なので、お地蔵さんを鮮やかな青(水)に、周辺を沈んだ青(紅茶)にしたいと思います。

露光後、最初に、紅茶を周辺に塗ってみました。反応が進むように何回も重ね塗りします。塗るときに使ったのがこのスポンジブラシ(写真のポストイットにはハケと記載)。塗る面積にもよりますが、今回のようなハガキサイズに塗る場合はハケよりも、細いスポンジブラシが良さそうです。


その後、水を入れたパッドに紙全体を浸し水洗します。その結果がこれ。色合いだけをみると、中央が鮮やかな青に、周辺が沈んだ青になっており、2色で表現できていることがわかります。これは色々と使えそうです。今回はアバウトに塗ったのではみ出ているところ(塗りたりなかったところ)目立ちます。作品としての完成度を高めるためには、絵に対してどれだけきれいに塗れるかが今後の課題の一つですね。

今度は逆に、先に中央(おじぞうさん)に水を重ね塗りし、その後、パッドに入れた紅茶を入れたパッドに紙全体を浸し感光液を洗い流してみると、先に水洗した部分はほぼ残らず、全体が紅茶のトーンになってしまいました。暗くなる方を先にしないと行けないのかもしれません。

次回はもう少し色味の違うもので試してみたいと思います。
ちょっと楽しくなってきました。

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2017年12月5日火曜日

Print-062 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(11)

調色でもう一つ試してみたいお茶がありました。上海の街中で量り売りで買ってきた菊花茶です。もはやどこの店で買ったのか(豫园界隈ではありますが・・・)記憶は曖昧で、同じ菊花茶が手に入るのか定かではありませんが、まぁ台湾や中国のお茶屋さんならどこでも買えそうですし、日本でもその気になれば買えそうです。


今回使った菊花茶はこんな感じ。購入してからだいぶ経つせいか、かなり乾燥が進んでいます(購入したときからかも・・)。今回もちょっと濃い目に作り、水洗の代わりに菊花茶を使って、感光液を洗い落としてみました。

*カメラのホワイトバランスとモニタの影響で実際の色とは異なります。

その結果がこんな感じ。ちょっとしずんだ青緑のようになりました。この色でアーカイバル性が保てるのであれば、表現の幅が広がりそうな気がします。しばし様子を見てみようと思います。

Wikipediaよると、菊花の成分は、「カルボキシリック酸ラムノグルコシドアピゲニングルコシドアデニンコリンなど」とのことですが、カルボン酸(Carboxylic acid)とはカルボキシ基を持つ酸のことで、このカルボキシ基を2つ持つものがシュウ酸(oxalic acid)であるとのこと。


また、医薬品情報21によると、菊の花にはシュウ酸が含まれているとのことなので、カルボン酸かシュウ酸による化学変化で青緑っぽくなっているのでしょうかね。他にもシュウ酸が含まれている飲食物が書かれているので、今後の実験の参考にしたいと思います。



参考文献
菊花
"https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E8%8A%B1"

カルボン酸
"https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%B3%E9%85%B8"

シュウ酸
"https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A6%E9%85%B8"

飲食物中の蓚酸含有量について
"http://www.drugsinfo.jp/2008/01/07-223252"

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2017年12月4日月曜日

Print-061 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(10)

以前投稿してくださったしきはんさんよりジャスミンティー調色のアドバイスを頂き、たまたまジャスミンティーがあったので試してみました。


今回使ったジャスミンティーはこれ。国内製造(国産?)です。家にあったものなのですでに開封済みでした。

*カメラのホワイトバランスとモニタの影響で実際の色とは異なります。

露光後、水洗代わりにジャスミンティーにひたしてみるとだいぶ紫っぽくなりました。Print-042で実験した番茶も最初は小豆色っぽくなったのですが、最終的には濃い藍色に落ち着きました。一方、ジャスミンティーは24時間経ってもまだ赤みが残っています。これがたまたまこのジャスミンティーだったからなのか、封が開いていて酸化してしまったからなのか、それとも一般的なジャスミンティーが同じような色合いを出すのか興味がつきません。

お茶インデックスでジャスミンティーの成分を調べてみると、「緑茶やウーロン茶と同じ茶葉を使って香りをつけている」とのことで、基本的には緑茶やウーロン茶にも入っているタンニン酸が入っているわけですが、茶葉の配合によってタンニン酸の量が変わってきそうな感じで、一概にジャスミンティーと言っても調色してみるまでその結果が悩ましそうな予感です。

次回もまた違ったもので実験してみたいと思います。


参考文献
ジャスミン茶の成分と効能にはどんなものがあるの?
http://www.lizawashere.com/tea/what-ingredients-efficacy-jasmine-tea/


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2017年12月3日日曜日

Print-060 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(9)

ネタは結構あったのに、油断していたら、あっという間に時間が立ってしまいました。。。。 今まで温めていた調色をあらためて試してみました。

復習がてら、まずは紅茶を使って実験です。

*カメラのホワイトバランスとモニタの影響で実際の色とは異なります。

左側は水洗のみ。これはいつも通りの鮮やかな青です。一方の右側は濃い目の紅茶で感光液を洗い流しました(紅茶調色)。実物はもう少し沈んでいる感じ。


今回使った紅茶はこれ。比較的安価で容易に入手できるものと思われます。
この紅茶をちょっと濃い目に作りました。
Print-042で試した紅茶とはメーカーが異なるので、もしかしたら茶葉の種類や収穫時期、製法などの違いで成分が異なり、その結果見え方がやや異なるのかもしれません。





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2017年7月24日月曜日

Print-059 サイアノの感光液で字を書いてみた(2)

Print-058でガラスペンに触れましたが、ガラスペンの書き心地はかなりいいものの、高額で落としてしまうと割れてしまう可能性があることから、子供たち向けのイベントで使うのをちょっとためらっていました。そんな時に、ふとしたことから割りばしのアイデアをいただき、付けペンとして使えるレベルか、早速試してみました。


とりあえず、そのままでは太いので、鉛筆削りで削ってみました。上側が木の割りばし、下側が竹の割りばしです。色がついているのはすでに感光液につけてしまったから。やがて青くなることでしょう。一方の竹の割りばし、木の割りばしより硬いため、先がつぶれません。細字のまま書くことができました。

一回感光液をつけて書ける字数は2~3字とガラスペンと比べると少ないですが、サイアノタイププリントのサインをするのに使うのには十分ではないかと思われます。次回のワークショップで早速採用してみようと思います。どんな字を書いてくれるのか、ちょっと楽しみです。



こちらが木の割りばしで書いてみた字。気が柔らかく、試し書きしているうちに先がつぶれてしまいました。字がちょっと太めです

こちらが露光後。マジックで書いたような太さですね。

こちらは竹の割り箸で書いてみた字。ペン先が固いため、先が潰れず太さも均一で書きやすいです。

こちらが露光後。こちらは細字のボールペンくらいの太さでしょうか。


ガラスペンの書きやすさにはかないませんが、この割り箸ペンは自宅で手頃にできる手法ではないかと思います。


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2017年4月20日木曜日

Print-058 サイアノの感光液で字を書いてみた(1)

Print-034ではサイアノの感光液を使って字を書けないかということで、Gペンでもちょっと遊んでみました。まぁ字は書けるのですが、慣れていないせいかイマイチ書きにくいのと、ペン先が金属なので薄い紙だとペン先で破いてしまうのではという心配があって、そのままお蔵入りしていました。

先日某旅番組(たぶん再放送)を見ていたら、ドイツ・レーゲンスブルグのガラス細工屋さんで日本の風鈴職人が考案したと言われているガラスペンの制作現場が紹介されていました。すごく滑らかに書け、また一度インクを付けるとはがき一枚分くらいは書けるのだとか。これをみてサイアノに使えないかとすぐに試してみたくなりました。

というわけで買ってみたガラスペン。2000円くらいからあるようです。

早速ペン先にサイアノの感光液をつけてみました。いい感じで染みて?います。

メモ帳に書いてみました。すらすらとすごく書きやすい!!!
























そのまま我が家の露光機で露光させてみると、なかなかの出来栄えです。
字の太さも多少はコントロールできるようですが、この書きやすさはすばらしい!!!
これは次回のワークショップで採用できるレベルです。懸念だったサイアノでのサイン
の問題が一気に解決した気がします。

今のところワークショップで使う時の一番の問題は単価ですね・・
初期投資してしまえば、割られなければしばらくは使えそうですが。
























【2017/4/22追記】2日後の字。紺青色がしっかり出てきました。この書き味ならば、和紙でも十分に使えそうな気がします。



ちょっと調べてみると、日本のガラス工房でもたくさん制作されているようです。
興味がわいてきたので、いろいろ試してみようと思います。


参考文献
大人のヨーロッパ街歩き 第106話「ドイツ・レーゲンスブルグ」
http://www.tabichan.jp/overseas/otona_europe/106

Glas 49
http://www.glaskunst-zanella.de/


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2017年4月16日日曜日

Print-057 クエン酸鉄アンモニウムの保管方法

サイアノタイプを行うにあたり重要な薬品の一つ(といってもこのブログでは二つしか紹介していませんが)にクエン酸鉄アンモニウムがあります。どうせたくさん使うからと500gのを購入していたのですが、開けてみてびっくり、カチカチに固まっていました。
おそらく室内の湿気が入り込んでしまったことが原因と思われます。きちんと管理しておけばよかったと後悔しても遅いのですが、もったいないやら大打撃やら、悲しい限りです。




今回、クエン酸鉄アンモニウムは水分が大敵であることがよくわかりました。高い授業料を払ったと思って、今後は湿気が入らないような瓶+乾燥剤を使って管理しようかと思います。もしくは購入をちょっとだけ検討していたカメラ用の防湿庫の購入を急いだほうがいいかもしれません。

ちなみに赤血塩は同じところにおいていても大丈夫でした。




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2017年3月5日日曜日

Print-056 サイアノタイププリントの調色の原理と伝統的手法について


2017/3/4に放送されたNHKのブラタモリにて大島紬の作り方が紹介されていたのですが、その染め方が興味深かったので忘備録として書いておこうと思います。

その作り方として、まず、シャリンバイという植物の煮出し汁を作り、次に、その煮汁に絹糸を浸し(テーチ木染め)、その後鉄分を含む泥で染める(泥染め)という工程を何十回も繰り返し、絹糸を黒に染めていくそうです。ここでのポイントは、シャリンバイの煮汁にはタンニン酸が含まれており、これが泥の中にある鉄と反応して色が付くわけです。これはこのブログで取り上げている調色の原理と同じわけで、なんと写真の誕生のはるか前から存在していたということで、私にとっては衝撃的でした。

シャリンバイの煮出し汁でサイアノタイプの調色を行ったら、どんな色になっていくのか、ちょっと興味がわいてきました。

そろそろ春到来、作品作りを再開してみようかな。


参考文献
ブラタモリ #66 奄美大島
"http://www.nhk.or.jp/buratamori/list/index-61-68.html"




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2017年2月26日日曜日

Print-055 ダゲレオタイプ

横浜ついでに、横浜市民ギャラリーあざみ野で開催されていた「Bright was the Morning」(2017/1/28(Sat)~2/26(Sun))を見てきました。作品はダゲレオタイプ(ちょっとだけサイアノタイプあり)で、ガラスに銀を塗って銀板を作るところから始め、撮影時の露光時間は16秒、焼き増しもコピーもできない一枚ものの写真です。

露光時間が長いので風景や静物だけかと思っていましたが、実際はポートレートが多数ありました。シャッターを切ってから16秒は動けない中で、撮る方も撮られる方もその間にいろんなことを考える時間ができるわけです。デジカメのように短時間で何枚も撮影できず、露光に時間が必要、しかも一枚ものとなれば、写真一枚の重みが違うような気がします。

ダゲレオタイプはサイアノタイプのように自宅で気軽にというわけにはいかない手法ですが、ダゲレオタイプで撮影された写真は、ちゃんと保存すれば100年以上残せることは歴史が証明しています。その一方でデジカメで撮った膨大な写真は、ハードディスクやスマホ(今はクラウド?)には残っているかもしれませんが、5年、10年たった時に、それらの写真を見ることができる人はどれだけいるんでしょう?

この展示会はとても面白かったのと同時に、多くのことを考えられされました。自分が撮った写真が、100年後にどうなっているのか、ちょっと考えてみませんか?



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