2017年4月16日日曜日

Print-057 クエン酸鉄アンモニウムの保管方法

サイアノタイプを行うにあたり重要な薬品の一つ(といってもこのブログでは二つしか紹介していませんが)にクエン酸鉄アンモニウムがあります。どうせたくさん使うからと500gのを購入していたのですが、開けてみてびっくり、カチカチに固まっていました。
おそらく室内の湿気が入り込んでしまったことが原因と思われます。きちんと管理しておけばよかったと後悔しても遅いのですが、もったいないやら大打撃やら、悲しい限りです。




今回、クエン酸鉄アンモニウムは水分が大敵であることがよくわかりました。高い授業料を払ったと思って、今後は湿気が入らないような瓶+乾燥剤を使って管理しようかと思います。もしくは購入をちょっとだけ検討していたカメラ用の防湿庫の購入を急いだほうがいいかもしれません。

ちなみに赤血塩は同じところにおいていても大丈夫でした。




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お気づきの点、ご連絡いただければ幸いです。

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・本ブログを参考とした営利を目的とする行為(有料の写真教室、ワークショップ含む)は固くお断りします。
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2017年3月5日日曜日

Print-056 サイアノタイププリントの調色の原理と伝統的手法について


2017/3/4に放送されたNHKのブラタモリにて大島紬の作り方が紹介されていたのですが、その染め方が興味深かったので忘備録として書いておこうと思います。

その作り方として、まず、シャリンバイという植物の煮出し汁を作り、次に、その煮汁に絹糸を浸し(テーチ木染め)、その後鉄分を含む泥で染める(泥染め)という工程を何十回も繰り返し、絹糸を黒に染めていくそうです。ここでのポイントは、シャリンバイの煮汁にはタンニン酸が含まれており、これが泥の中にある鉄と反応して色が付くわけです。これはこのブログで取り上げている調色の原理と同じわけで、なんと写真の誕生のはるか前から存在していたということで、私にとっては衝撃的でした。

シャリンバイの煮出し汁でサイアノタイプの調色を行ったら、どんな色になっていくのか、ちょっと興味がわいてきました。

そろそろ春到来、作品作りを再開してみようかな。


参考文献
ブラタモリ #66 奄美大島
"http://www.nhk.or.jp/buratamori/list/index-61-68.html"




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2017年2月26日日曜日

Print-055 ダゲレオタイプ

横浜ついでに、横浜市民ギャラリーあざみ野で開催されていた「Bright was the Morning」(2017/1/28(Sat)~2/26(Sun))を見てきました。作品はダゲレオタイプ(ちょっとだけサイアノタイプあり)で、ガラスに銀を塗って銀板を作るところから始め、撮影時の露光時間は16秒、焼き増しもコピーもできない一枚ものの写真です。

露光時間が長いので風景や静物だけかと思っていましたが、実際はポートレートが多数ありました。シャッターを切ってから16秒は動けない中で、撮る方も撮られる方もその間にいろんなことを考える時間ができるわけです。デジカメのように短時間で何枚も撮影できず、露光に時間が必要、しかも一枚ものとなれば、写真一枚の重みが違うような気がします。

ダゲレオタイプはサイアノタイプのように自宅で気軽にというわけにはいかない手法ですが、ダゲレオタイプで撮影された写真は、ちゃんと保存すれば100年以上残せることは歴史が証明しています。その一方でデジカメで撮った膨大な写真は、ハードディスクやスマホ(今はクラウド?)には残っているかもしれませんが、5年、10年たった時に、それらの写真を見ることができる人はどれだけいるんでしょう?

この展示会はとても面白かったのと同時に、多くのことを考えられされました。自分が撮った写真が、100年後にどうなっているのか、ちょっと考えてみませんか?



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Print-054 CP+2017

写真の祭典CP+2017が開催されたので行ってきました。
会場内の様子は他のマスコミの報道に譲りますが、写真術がニエプスにより発明されおよそ190年、その間様々なイノベーションがあり、現在ではデジタルカメラが主流となっていますが、その歴史の変遷点にあるのではないかと感じたことでした。



現在でもますます進化を続け、新しい機種が出ると半値以下になってしまうデジタルカメラ、スマホの登場でコンパクトデジカメがほぼ駆逐されようとしているなかで、中判を出してみたり、アクションカメラのように小さくしていたり、ドローンに搭載して空撮が容易になったりと、スマホにはできないことで新たな道を模索しているように見えました。
一方で、今でもなお往年の名機が存在するフィルムカメラにおいて、もはや新しい機種が出ることはもうないのかもしれませんが、アウトレット会場では多くのフィルムカメラや8x10もあり、まだまだ資産として価値があるカメラという印象を受けました。

また、デジタル技術とオルタネイティブの融合の一環として、プリンタで印刷できる和紙の品質も上がってきたようで、高級機種でなくてもそれなりに印刷できるようになってきたのかもしれません。これらの和紙はにじみが少ないと思われるので、サイアノタイプにも向いているのではないかと勝手に思っています。そのうち試してみようかと思います。

ちなみに昨年のCP+後には4x5のポラロイドフィルムの販売中止が発表されたので、今年はどういうことが起ころうとしているのか、ちょっと気にしてみようと思います。

もうすぐ春、日射量が増えてきます。しばらくサイアノタイプから遠ざかっているので、これから活動を再開してみようと思います。


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2016年8月2日火曜日

Print-053 サイアノタイププリントとフォトグラム体験会(2)

油断していたらあっという間に半年ほど経過していました。反省反省・・・

さて、1年ぶりにフォトグラム体験会に参加してきました。
参加者も、初めての方をはじめ昨年のリピーターや当日面白そうだなと来てくれた方、
想定よりも多くの方の参加をいただき、どうもありがとうございました。

今までは先生のアシスタントという立場でしたが、今回はちょっとだけ出番をいただき、
実際の作り方を簡単に紹介してきました。

会場が森林公園ということで、森林内にある植物や昆虫などを各自で集め、それらを
モチーフにして2時間でフォトグラムを作るというかなり駆け足の内容ですが、自分で
作った感光紙に植物を乗せて太陽光にあてるとみるみる色が変わり、植物を取ると、
そこだけ色が変わっていないことにみなさんわっと驚き、また、それを水洗すると、
きれいな青がでてきてまた驚き、参加者の皆さんも楽しんでいただけたようです。
中には、手形や足形にチャレンジされる方や、植物に加えて文具などの小物を
アレンジされる方もいたり、参考までに持ちこんだサイアノタイプの写真集も熱心に
見ていた方もいて、講師陣もとても楽しく過ごすことができた一日でした。

講師陣はぜひまたやりたいと思っていますので、来年イベントの企画がなされたら、
またお会いしましょう!



  皆さんの作品、かなーり自由な発想で素敵です。

石川県森林公園 フォトグラム体験 2016/7/31
"http://www.shinrinpark-ishikawa.jp/event/7.htm#7-4"


謝辞
フォトグラムを紹介いただく機会をいただいた石川県森林組合の皆さまに熱く御礼を
申し上げます。どうもありがとうございました。


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2016年2月7日日曜日

Print-052 LED光源によるサイアノタイププリントの可能性(2)

前回の実験で、青色LEDで露光させて現像しても像が定着しなかったのですが、紫外線が本当に出ていないのかを確認してみました。

紫外線チェッカーを使って青色LED(465~475nm)の光をチェック。


露光後の紫外線チェッカー。この結果によると、青色LEDからは紫外線は出ていないようです。したがって、サイアノタイププリントの露光はできないということが分かりました。



次に、紫色LED(400~410nm)を使って同じように実験してみました。
チェッカーをかざすと、見事に紫色になっています。


紫外線チェッカーはしっかりと紫色に変化しています。色味は中~強の間くらいでしょうか。



追加で購入した紫外線LED(390~395nm)を使って同じ実験をしてみました。
リング状に紫外線が出ているように見えます。


紫色LEDよりも紫色が強いようです。



データシートによると、今回入手した紫外線LEDは指向性が15°とのことで、紫色LEDの30°と条件が異なることから、必ずしも同じ条件での比較にはなっていないかもしれません。


作品制作用の光源にするためには、広範囲を均一に照射させなくてはなりません。果たして紫外線LED光源によるサイアノタイププリント構想はゴールにたどり着くのでしょうか? これから試行錯誤しながらいろいろと試してみたいと思います。


当面は写真よりも電気工作ですね・・・・
もちろん写真もやっていきますよ~


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参考資料
OptpSupply
3mm Violet LED OSV4HA3A11A(紫外線LED(390~395nm))
"http://akizukidenshi.com/download/OSV4HA3A11A.pdf"

OptpSupply
5mm Super Violet LED OSSV5131A(紫色LED(400~410nm))
"http://akizukidenshi.com/download/OSSV5131A.pdf"

紫外線の研究 学研
"http://kids.gakken.co.jp/kagaku/summer/kit9.html"



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2016年1月27日水曜日

Print-051 LED光源によるサイアノタイププリントの可能性(1)

我が家の照明は、かつては電球から蛍光灯へ、そしてLED光源へと変わってきています。もはや電球もメーカーが製造をやめていくなどのニュースもあり、身近なもので写真を楽しもうと考えている私は、現在使っている露光機の誘蛾灯(蛍光灯)に一抹の不安を感じてしまいました。そこで、最近はやりのLED光源で露光機を作ることができないかを検証してみようと考えてみました。

まずは紫と青2種類のLEDを用意し、それぞれを照射してみました。今回はLEDの検証が目的なので、LED2灯のみで実験です。ブレッドボードを使って電池(9V)で点灯させています。ここに同じ種類のLEDをつけ、2回露光させました。



現在露光中。一応部屋の照明は消しています。(が、パソコンのモニタは点灯したまま・・・)



露光後、水洗前。

紫のLEDを使った実験では、感光紙が青く変わっていました。この後もう一回露光(多重露光)させてみました。



水洗後。紙は机上のメモ帳でしたが、紫色LEDを使った場合には見事に青色が定着しています。

もしかしたら、世界初のLED露光機によるサイアノタイププリントかもしれません!!!
(先にされた方いらっしゃいましたらごめんなさい。調査不足でした)
追記)たけぴょんさんがすでに実験されていました。 "http://jikken.jp/syasin/tetu/ao/uvled.htm"
    上記コメント削除します。ご指摘ありがとうございました! (2016/2/29)

            紫(400~410nm)                            青(465~475nm)

なお、同様に青色LEDでも試してみましたが、定着しませんでした。



今回の実験からわかったことを挙げてみます。

①紫色LEDでは感光する
②青色LEDでは感光しない

現時点での課題を挙げてみます。

①どの波長のLEDが最も効果的なのかを確認するため、もう少し波長の短いLED(UV)があるので入手して試してみたい。
 ただ、紫よりはコストが高い。
②LEDの光が強かった部分のみ感光。作品にするためには均一光源にする必要があり、拡散板が必要と思われるが、
  アクリル板は紫外線の透過率が低いので、適切な拡散板の選定が必要。


当面は日曜大工的に取り組んでみたいと思います。



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