2017年12月3日日曜日

Print-060 サイアノタイププリントの色を変えてみよう(9)

ネタは結構あったのに、油断していたら、あっという間に時間が立ってしまいました。。。。 今まで温めていた調色をあらためて試してみました。

復習がてら、まずは紅茶を使って実験です。

*カメラのホワイトバランスとモニタの影響で実際の色とは異なります。

左側は水洗のみ。これはいつも通りの鮮やかな青です。一方の右側は濃い目の紅茶で感光液を洗い流しました(紅茶調色)。実物はもう少し沈んでいる感じ。


今回使った紅茶はこれ。比較的安価で容易に入手できるものと思われます。
この紅茶をちょっと濃い目に作りました。
Print-042で試した紅茶とはメーカーが異なるので、もしかしたら茶葉の種類や収穫時期、製法などの違いで成分が異なり、その結果見え方がやや異なるのかもしれません。





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お気づきの点、ご連絡いただければ幸いです。
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2017年7月24日月曜日

Print-059 サイアノの感光液で字を書いてみた(2)

Print-058でガラスペンに触れましたが、ガラスペンの書き心地はかなりいいものの、高額で落としてしまうと割れてしまう可能性があることから、子供たち向けのイベントで使うのをちょっとためらっていました。そんな時に、ふとしたことから割りばしのアイデアをいただき、付けペンとして使えるレベルか、早速試してみました。


とりあえず、そのままでは太いので、鉛筆削りで削ってみました。上側が木の割りばし、下側が竹の割りばしです。色がついているのはすでに感光液につけてしまったから。やがて青くなることでしょう。一方の竹の割りばし、木の割りばしより硬いため、先がつぶれません。細字のまま書くことができました。

一回感光液をつけて書ける字数は2~3字とガラスペンと比べると少ないですが、サイアノタイププリントのサインをするのに使うのには十分ではないかと思われます。次回のワークショップで早速採用してみようと思います。どんな字を書いてくれるのか、ちょっと楽しみです。



こちらが木の割りばしで書いてみた字。気が柔らかく、試し書きしているうちに先がつぶれてしまいました。字がちょっと太めです。

こちらが露光後。マジックで書いたような太さですね。

こちらは竹の割り箸で書いてみた字。ペン先が固いため、先が潰れず太さも均一で書きやすいです。

こちらが露光後。こちらは細字のボールペンくらいの太さでしょうか。


ガラスペンの書きやすさにはかないませんが、この割り箸ペンは自宅で手頃にできる手法ではないかと思います。


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2017年4月20日木曜日

Print-058 サイアノの感光液で字を書いてみた(1)

Print-034ではサイアノの感光液を使って字を書けないかということで、Gペンでもちょっと遊んでみました。まぁ字は書けるのですが、慣れていないせいかイマイチ書きにくいのと、ペン先が金属なので薄い紙だとペン先で破いてしまうのではという心配があって、そのままお蔵入りしていました。

先日某旅番組(たぶん再放送)を見ていたら、ドイツ・レーゲンスブルグのガラス細工屋さんで日本の風鈴職人が考案したと言われているガラスペンの制作現場が紹介されていました。すごく滑らかに書け、また一度インクを付けるとはがき一枚分くらいは書けるのだとか。これをみてサイアノに使えないかとすぐに試してみたくなりました。

というわけで買ってみたガラスペン。2000円くらいからあるようです。

早速ペン先にサイアノの感光液をつけてみました。いい感じで染みて?います。

メモ帳に書いてみました。すらすらとすごく書きやすい!!!
























そのまま我が家の露光機で露光させてみると、なかなかの出来栄えです。
字の太さも多少はコントロールできるようですが、この書きやすさはすばらしい!!!
これは次回のワークショップで採用できるレベルです。懸念だったサイアノでのサイン
の問題が一気に解決した気がします。

今のところワークショップで使う時の一番の問題は単価ですね・・
初期投資してしまえば、割られなければしばらくは使えそうですが。
























【2017/4/22追記】2日後の字。紺青色がしっかり出てきました。この書き味ならば、和紙でも十分に使えそうな気がします。



ちょっと調べてみると、日本のガラス工房でもたくさん制作されているようです。
興味がわいてきたので、いろいろ試してみようと思います。


参考文献
大人のヨーロッパ街歩き 第106話「ドイツ・レーゲンスブルグ」
http://www.tabichan.jp/overseas/otona_europe/106

Glas 49
http://www.glaskunst-zanella.de/


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2017年4月16日日曜日

Print-057 クエン酸鉄アンモニウムの保管方法

サイアノタイプを行うにあたり重要な薬品の一つ(といってもこのブログでは二つしか紹介していませんが)にクエン酸鉄アンモニウムがあります。どうせたくさん使うからと500gのを購入していたのですが、開けてみてびっくり、カチカチに固まっていました。
おそらく室内の湿気が入り込んでしまったことが原因と思われます。きちんと管理しておけばよかったと後悔しても遅いのですが、もったいないやら大打撃やら、悲しい限りです。




今回、クエン酸鉄アンモニウムは水分が大敵であることがよくわかりました。高い授業料を払ったと思って、今後は湿気が入らないような瓶+乾燥剤を使って管理しようかと思います。もしくは購入をちょっとだけ検討していたカメラ用の防湿庫の購入を急いだほうがいいかもしれません。

ちなみに赤血塩は同じところにおいていても大丈夫でした。




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2017年3月5日日曜日

Print-056 サイアノタイププリントの調色の原理と伝統的手法について


2017/3/4に放送されたNHKのブラタモリにて大島紬の作り方が紹介されていたのですが、その染め方が興味深かったので忘備録として書いておこうと思います。

その作り方として、まず、シャリンバイという植物の煮出し汁を作り、次に、その煮汁に絹糸を浸し(テーチ木染め)、その後鉄分を含む泥で染める(泥染め)という工程を何十回も繰り返し、絹糸を黒に染めていくそうです。ここでのポイントは、シャリンバイの煮汁にはタンニン酸が含まれており、これが泥の中にある鉄と反応して色が付くわけです。これはこのブログで取り上げている調色の原理と同じわけで、なんと写真の誕生のはるか前から存在していたということで、私にとっては衝撃的でした。

シャリンバイの煮出し汁でサイアノタイプの調色を行ったら、どんな色になっていくのか、ちょっと興味がわいてきました。

そろそろ春到来、作品作りを再開してみようかな。


参考文献
ブラタモリ #66 奄美大島
"http://www.nhk.or.jp/buratamori/list/index-61-68.html"




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2017年2月26日日曜日

Print-055 ダゲレオタイプ

横浜ついでに、横浜市民ギャラリーあざみ野で開催されていた「Bright was the Morning」(2017/1/28(Sat)~2/26(Sun))を見てきました。作品はダゲレオタイプ(ちょっとだけサイアノタイプあり)で、ガラスに銀を塗って銀板を作るところから始め、撮影時の露光時間は16秒、焼き増しもコピーもできない一枚ものの写真です。

露光時間が長いので風景や静物だけかと思っていましたが、実際はポートレートが多数ありました。シャッターを切ってから16秒は動けない中で、撮る方も撮られる方もその間にいろんなことを考える時間ができるわけです。デジカメのように短時間で何枚も撮影できず、露光に時間が必要、しかも一枚ものとなれば、写真一枚の重みが違うような気がします。

ダゲレオタイプはサイアノタイプのように自宅で気軽にというわけにはいかない手法ですが、ダゲレオタイプで撮影された写真は、ちゃんと保存すれば100年以上残せることは歴史が証明しています。その一方でデジカメで撮った膨大な写真は、ハードディスクやスマホ(今はクラウド?)には残っているかもしれませんが、5年、10年たった時に、それらの写真を見ることができる人はどれだけいるんでしょう?

この展示会はとても面白かったのと同時に、多くのことを考えられされました。自分が撮った写真が、100年後にどうなっているのか、ちょっと考えてみませんか?



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Print-054 CP+2017

写真の祭典CP+2017が開催されたので行ってきました。
会場内の様子は他のマスコミの報道に譲りますが、写真術がニエプスにより発明されおよそ190年、その間様々なイノベーションがあり、現在ではデジタルカメラが主流となっていますが、その歴史の変遷点にあるのではないかと感じたことでした。



現在でもますます進化を続け、新しい機種が出ると半値以下になってしまうデジタルカメラ、スマホの登場でコンパクトデジカメがほぼ駆逐されようとしているなかで、中判を出してみたり、アクションカメラのように小さくしていたり、ドローンに搭載して空撮が容易になったりと、スマホにはできないことで新たな道を模索しているように見えました。
一方で、今でもなお往年の名機が存在するフィルムカメラにおいて、もはや新しい機種が出ることはもうないのかもしれませんが、アウトレット会場では多くのフィルムカメラや8x10もあり、まだまだ資産として価値があるカメラという印象を受けました。

また、デジタル技術とオルタネイティブの融合の一環として、プリンタで印刷できる和紙の品質も上がってきたようで、高級機種でなくてもそれなりに印刷できるようになってきたのかもしれません。これらの和紙はにじみが少ないと思われるので、サイアノタイプにも向いているのではないかと勝手に思っています。そのうち試してみようかと思います。

ちなみに昨年のCP+後には4x5のポラロイドフィルムの販売中止が発表されたので、今年はどういうことが起ころうとしているのか、ちょっと気にしてみようと思います。

もうすぐ春、日射量が増えてきます。しばらくサイアノタイプから遠ざかっているので、これから活動を再開してみようと思います。


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