かつては当たり前のように行われていた写真のプリント。そしてそれらをアルバムに飾り自分で見たり人に見せたりしていました。特に初めての子供の写真などは撮影日がわかるようにきれいに整理され、何十年たっても楽しめるものです。
ところが、著しいデジタル化の波に押され、プリントをする文化が大きく廃れつつあります。これはフィルムネガプリントはそのままでは普通の人が写真を見ることが難しいことからプリントすることが一般的だったこと、ポジフィルムもありましたが、値段も高価であり、一般の人には普及していなかったことがあげられます。そして決定的だったのは、デジタル写真が画像をデータとして保存することが容易であり、ちょっと見るだけならパソコン上でファイルを開けばすぐに見ることができることがあげられます。そして社会はSNSへと進み、画像を多くの人と共有する方向へと向かいだしています。これはPCやスマートフォンからアクセスすることが大前提の仕組みであり、プリントすることは考慮されていません。したがって、データ転送に重きをおいていることから画像サイズは小さくても十分であり、プリントアウトしても解像度が十分ではありません。今後ますます、画像をプリントアウトすることは減ってくるでしょう。表示させるだけならデジタルフォトフレームというものもありますが、爆発的に流行っているとは言えないようです。
この場で取り上げるのは不謹慎かもしれませんが、東日本大震災で多くの家が津波にのみこまれ、多くのモノや思い出が流されました。その中で多くの写真も流されましたが、そのほんの一部かもしれませんが、後に見つかり、持ち主の元へ戻った写真があります。ボランティアのひとつとして被災した写真をきれいにした後に持ち主の元へ返却しようという活動もあります。
例えばですが、同じ被災したものでも、ハードディスクに入った画像データを見る人はおそらくいないでしょうが、物体としての写真は人の目に直接入ります。そこから人や家が写っていれば、もしかしたらそこを知っている人がいるかもしれません。あきらめていた思い出が持ち主のもとに届くことは奇跡的なことなのかもしれませんが、写真という物体になっていれば、そういう可能性が少しでも残るのではないかということです。
もちろん盗難や火災、悪意ある破壊行為には物体としての写真は無力かもしれません。むしろ最近普及し始めているクラウドコンピューティングがこれらの災害には向いているのかもしれません。一長一短あるのかもしれませんが、サイアノプリントにはアーカイバル性もあり、そのプリントした写真の保存性にはデジタルデータよりも高いものがあるのではと考えてみます。皆さんもお気に入りの写真屋大切な写真を額装して物体としての写真を長く残してみませんか?
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本ブログは紫月燈明の独断により書かれています。あくまでも趣味の範囲でご利用ください。
お気づきの点、ご連絡いただければ幸いです。
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免責事項
・本ブログを参考とした営利を目的とする行為(有料の写真教室、ワークショップ含む)は固くお断りします。
・本ブログの趣旨にそぐわないコメントや誹謗中傷を含むようなコメントなど、紫月燈明が本ブログには不適切と判断したコメントは削除させていただく場合があります。
・本ブログ情報の利用により発生したいかなる損害について、紫月燈明は一切責任を負いません。
・本ブログは予告なしに過去掲載分を含む記事の内容の変更や、更新の中断または中止を行うことがあります。
・本ブログで紹介・リンクしている他のいかなるウェブサイトや文献の内容に対して、紫月燈明は一切責任を負いません。
2014年2月9日日曜日
2014年1月15日水曜日
Print-029 サイアノタイププリントとスケッチブック
私はサイアノタイププリントを行う場合、紙にもこだわりたいと考えています。和紙や版画用紙、OA用紙などなど試してみましたが、なかなか思うようなプリントにはなりません。これは、自分の作品のイメージと紙質があっていないことが一番の原因ではないかと考えています。
私の作品は建築物や風景が多いため、像をしっかりと見せたいことから像がにじむことは望みません。和紙や版画用紙は像がにじむものが多いような気がします。一方で水彩画用紙は比較的像がにじまないことから好んで使っています。特にワトソン紙は大きさも紙厚も選べ、かなり扱いやすいです。ただし、厳密には裏表があるようで、目の具合や露光時間がやや異なるような気がしますので注意が必要です。
一方で、紙の形にもこだわりたいと思います。写真技術の創成期に古典的手法の一つであるカロタイプを発明したウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット(William Henry Fox Talbot, 1800~1877)は世界最古の写真集「自然の鉛筆 (The Pencil of Nature)」を出版しました。個人的に注目したいのはタイトルに鉛筆という言葉を使ったことです。鉛筆で描写できないくらい細かいものを写真では表現できるということを主張したかったのかもしれません。鉛筆と写真、これを結びつけるもののひとつがスケッチブックではないかと考えています。作例でもいくつかありますが、特に紙に穴が開いているものがスケッチブックっぽくていいなあと思いながら好んで使っています。
ちなみに、タルボットとサイアノタイププリントを発明したハーシェルは交流があったようです。写真技術者同士交流しながら切磋琢磨していたのかもしれませんね。
世界堂 水彩紙 ワトソン紙
http://webshop.sekaido.co.jp/product/list.php?parameter=cat&cat=140107&index=14
世界堂 水彩紙 ワトソン紙 スケッチブック
http://webshop.sekaido.co.jp/product/list.php?parameter=cat&cat=130108&index=13
多木浩二・大島洋「世界の写真家101」 新書館 1997
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私の作品は建築物や風景が多いため、像をしっかりと見せたいことから像がにじむことは望みません。和紙や版画用紙は像がにじむものが多いような気がします。一方で水彩画用紙は比較的像がにじまないことから好んで使っています。特にワトソン紙は大きさも紙厚も選べ、かなり扱いやすいです。ただし、厳密には裏表があるようで、目の具合や露光時間がやや異なるような気がしますので注意が必要です。
一方で、紙の形にもこだわりたいと思います。写真技術の創成期に古典的手法の一つであるカロタイプを発明したウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット(William Henry Fox Talbot, 1800~1877)は世界最古の写真集「自然の鉛筆 (The Pencil of Nature)」を出版しました。個人的に注目したいのはタイトルに鉛筆という言葉を使ったことです。鉛筆で描写できないくらい細かいものを写真では表現できるということを主張したかったのかもしれません。鉛筆と写真、これを結びつけるもののひとつがスケッチブックではないかと考えています。作例でもいくつかありますが、特に紙に穴が開いているものがスケッチブックっぽくていいなあと思いながら好んで使っています。
ちなみに、タルボットとサイアノタイププリントを発明したハーシェルは交流があったようです。写真技術者同士交流しながら切磋琢磨していたのかもしれませんね。
世界堂 水彩紙 ワトソン紙
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世界堂 水彩紙 ワトソン紙 スケッチブック
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多木浩二・大島洋「世界の写真家101」 新書館 1997
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2013年12月24日火曜日
Print-028 サイアノタイププリント作例(3)
今回は同じデジタルネガと感光液を使って、紙の色を変えて試してみました。紙は月光荘さんのカラースケッチブックを使っています。
私の腕の未熟さもあり、同じように感光液が塗布できていなかったり、最適な露光時間になってなかったりしますので、全く同じ条件での比較にはなっていないかもしれませんが、雰囲気はわかるのではないかと思います。
また、スケッチブックに写真を焼き付けるのは「光の鉛筆」のようで楽しくなりませんか?
カメラのホワイトバランスがいまいち(単色は難しい・・)で、上記の一枚ずつ撮影した写真は紙の色がずれていますので、全部を1ショットで撮ってみました。紙の色の参考まで。
月光荘スケッチブック
http://gekkoso.jp/book.html
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スタンダードな白。
ちょっとオーバー露光気味でした・・。
ちゃんとすればこの紙は結構いい調子になります。
桃色。ちょっと暖かい感じですね。
緑。植物は面白いかも。
青。サイアノにはちょっとかな。
黄色。この中では一番雰囲気でていますかね。
私の腕の未熟さもあり、同じように感光液が塗布できていなかったり、最適な露光時間になってなかったりしますので、全く同じ条件での比較にはなっていないかもしれませんが、雰囲気はわかるのではないかと思います。
また、スケッチブックに写真を焼き付けるのは「光の鉛筆」のようで楽しくなりませんか?
カメラのホワイトバランスがいまいち(単色は難しい・・)で、上記の一枚ずつ撮影した写真は紙の色がずれていますので、全部を1ショットで撮ってみました。紙の色の参考まで。
月光荘スケッチブック
http://gekkoso.jp/book.html
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2013年12月11日水曜日
Print-027 サイアノタイププリント作例(2)
Print-017でちょっとふれた刷毛目について作品を事例に考察してみましょう。
一つ目の大仏は刷毛で感光液を塗っています。硬めの刷毛ですので、刷毛目がしっかりとついているのがわかります。手で塗ったことがわかります。
二つ目はのチューリップはスポンジで感光液を塗っています。刷毛目でスポンジの大きさがわかります。かすれ具合も手作り感がありますね。
三つ目のおだんごは紙全体に感光液を塗っています。刷毛目がないので、どのように塗ったのかはわかりませんが、周辺がフレーム代わりとなっており、像が引き立っているようにみえますね。
サイアノタイププリントは手作り写真ですので、それをあえてプリントで見せたいのならば、プリンタで出していないということを見せるために、刷毛目を活かしたプリントがよいのではないかと思います。しかし、表現方法に正解はありません。ご自身でいろいろと試してみて、一番気に入った方法を見つけてみてください。
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2013年12月8日日曜日
Print-026 サイアノタイププリントの色
Print-006でも簡単に触れましたが、私がここで紹介しているサイアノタイププリントは、デジタルカメラの画像データをネガとして使う手法です。プリント自体は古典的手法を使いますが、ネガフィルムの作成はコストがかからず手軽にできるデジタルカメラの長所を取り入れることで、多少の薬や道具が必要にはなりますが、誰でも手軽にサイアノタイププリントを楽しめるのではないかと考えています。
サイアノタイププリントを見ていただくときに、よく聞かれる質問の一つが「赤とか緑とかにはできないのですか?」ということです。サイアノタイププリントの場合は、鉄の化学反応を利用して紺青色を出しているため答えは「No」となります。一方で、青以外のプリントをしたい場合には、私の頭には3つの方法が浮かびます。
一つは、好みの色の紙にサイアノタイププリントをする方法です。この場合、青と紙の色、すなわち、赤い紙を使えば赤と青になります。先日画材屋さんで購入したカラー紙のスケッチブックのプリント結果はPrint-028で紹介していますので、よかったらご覧ください。また、「Blueprint to cyanotypes」という本の中で、数種類の色のついた布にサイアノタイププリントをした例が紹介されています。
もう一つは、サイアノタイププリントにこだわらず、すべてデジタルで処理する手法です。画像処理ソフトを使って任意の色に変えることができ、筆目も好みのものに変えることができます。Nick Papadakisさんは「CYANOTYPES」の中でサイアノタイプの作品を作りたいなら2ステップだといっています。①Photoshopを立ち上げる。②色調整メニューであらかじめ用意されているサイアノタイプをクリック! そして、自宅のプリンタで出力すれば出来上がりです。この場合、作業はすべてソフトでの処理となりますので、ソフトの画像加工技術の力が大きいと言わざるを得ません。。また、プリントもプリンタの性能に依存しますので、広義にはサイアノタイプに含まれるかもしれませんが、古典的手法とは言えません。
余談ですがこの「CYANOTYPES」は全てデジタルプロセスでサイアノタイプ調のプリントをやりたい方には便利な本ですが、古典的手法でサイアノタイププリントをされたい方には全く参考にならないのでご参考まで。
最後の一つは、古典的手法を使いつつ、調色を行う方法です。これは、現像や水洗の過程でタンニン酸などを使うことにより、青を少しセピアに近い色にすることができたり、漂白剤を使って青を抜いた後に茶色にしたりすることができます。これも「Blueprint to cyanotypes」や「Cyanotype Historical and Alternative Photography」に紹介されている手法ですが、特に、「Cyanotype Historical and Alternative Photography」にはコーヒー調色、紅茶調色、樫の皮の煮汁調色などが紹介されています。紅茶調色は強い臭いもなく、市販のティーパックをそのまま使えばよいので手軽に試せます。これから調色もいくつか試してみようかと思いますので、その結果はブログで紹介したいと思います。また、一つ目の手法にも近いですが、紙を薄いセピア色にしてしまうことにより、やや古めかしい雰囲気の写真にすることもできます。
個人的にはそのままでもきれいな青が出ているので十分作品性があるのではと思いますが、感光液の作り方や、選択した紙との組み合わせでこの青も全く違う青となってしまいます。色々試してみて、好みの青を見つけましょう。
参考文献
Nick Papadakis「CYANOTYPES」 2013
Malin Fabbli and Gary Fabbli 「Blueprint to cyanotypes」 alternativephotography.com 2006
Peter Mrhar 「Cyanotype Historical and Alternative Photography」 2013
タンニン酸 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%B3
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サイアノタイププリントを見ていただくときに、よく聞かれる質問の一つが「赤とか緑とかにはできないのですか?」ということです。サイアノタイププリントの場合は、鉄の化学反応を利用して紺青色を出しているため答えは「No」となります。一方で、青以外のプリントをしたい場合には、私の頭には3つの方法が浮かびます。
一つは、好みの色の紙にサイアノタイププリントをする方法です。この場合、青と紙の色、すなわち、赤い紙を使えば赤と青になります。先日画材屋さんで購入したカラー紙のスケッチブックのプリント結果はPrint-028で紹介していますので、よかったらご覧ください。また、「Blueprint to cyanotypes」という本の中で、数種類の色のついた布にサイアノタイププリントをした例が紹介されています。
もう一つは、サイアノタイププリントにこだわらず、すべてデジタルで処理する手法です。画像処理ソフトを使って任意の色に変えることができ、筆目も好みのものに変えることができます。Nick Papadakisさんは「CYANOTYPES」の中でサイアノタイプの作品を作りたいなら2ステップだといっています。①Photoshopを立ち上げる。②色調整メニューであらかじめ用意されているサイアノタイプをクリック! そして、自宅のプリンタで出力すれば出来上がりです。この場合、作業はすべてソフトでの処理となりますので、ソフトの画像加工技術の力が大きいと言わざるを得ません。。また、プリントもプリンタの性能に依存しますので、広義にはサイアノタイプに含まれるかもしれませんが、古典的手法とは言えません。
余談ですがこの「CYANOTYPES」は全てデジタルプロセスでサイアノタイプ調のプリントをやりたい方には便利な本ですが、古典的手法でサイアノタイププリントをされたい方には全く参考にならないのでご参考まで。
最後の一つは、古典的手法を使いつつ、調色を行う方法です。これは、現像や水洗の過程でタンニン酸などを使うことにより、青を少しセピアに近い色にすることができたり、漂白剤を使って青を抜いた後に茶色にしたりすることができます。これも「Blueprint to cyanotypes」や「Cyanotype Historical and Alternative Photography」に紹介されている手法ですが、特に、「Cyanotype Historical and Alternative Photography」にはコーヒー調色、紅茶調色、樫の皮の煮汁調色などが紹介されています。紅茶調色は強い臭いもなく、市販のティーパックをそのまま使えばよいので手軽に試せます。これから調色もいくつか試してみようかと思いますので、その結果はブログで紹介したいと思います。また、一つ目の手法にも近いですが、紙を薄いセピア色にしてしまうことにより、やや古めかしい雰囲気の写真にすることもできます。
個人的にはそのままでもきれいな青が出ているので十分作品性があるのではと思いますが、感光液の作り方や、選択した紙との組み合わせでこの青も全く違う青となってしまいます。色々試してみて、好みの青を見つけましょう。
参考文献
Nick Papadakis「CYANOTYPES」 2013
Malin Fabbli and Gary Fabbli 「Blueprint to cyanotypes」 alternativephotography.com 2006
Peter Mrhar 「Cyanotype Historical and Alternative Photography」 2013
タンニン酸 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%B3
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2013年12月7日土曜日
Print-025 写真とカメラ
サイアノタイププリントの流れを一通り説明しましたので、今回は写真とカメラについて私の考えを書いてみようと思います。
Print-004でもちょっとだけ触れましたが、写真とカメラは密接な関係にあります。
かつてのカメラは一度購入すれば一生使えるような品でした。数十年前の機種も往年の名機と呼ばれたものは今でも人気があり、ちゃんとメンテナンスされているものは中古品でも高価格で販売されています。これは、当時のカメラが高価で誰でも購入できなかったこと、構造がシンプルで、故障しても修理すればまた使えるようになったこと、新たに購入するよりも修理したほうが安かったこと、使っていた人が愛着を持って丁寧に使っていたものだけが今も残っていることなどが考えられます。また、写真を撮るために、写真の基礎である、絞り、シャッタースピード、ISO感度、露出、そしてプリントにする暗室作業を完全に理解していないとよい写真が出来なかったため、かなりの技術を必要としました。
これらのフィルムカメラに変わり、現在は手軽で簡単で便利で失敗が少なくランニングコストが安いデジタルカメラが新機種のほぼすべてを占めるようになりました。デジタルカメラはユーザーがシャッターだけ押せば、露出調整やホワイトバランス、シャッタースピード、フォーカスなどはカメラが自動で調整してくれるため、ある程度の写真が誰でも撮れてしまいます。この技術の進歩はすさまじく、新たな視点や高性能をうたった新機種が日々発売されています。デジタルカメラなのにフィルムカメラのような外観にしている機種も人気があるようです。ですが、せっかく購入したカメラも気が付けばすでに型落ち品になっていたり、購入した時には満足していたはずなのに新機種が気になってしまったりします。そして、その気はなかったのになぜか買い換えたい気持ちがむくむくとわいてきます。特にカメラの調子が少しでも悪くなっていれば、修理するよりも購入したほうが安いしより便利になるしということで、新機種を購入しがちです。カメラが消耗品になったといっても過言ではない状況になってしまいました。正直これではカメラになかなか愛着がわきませんよね。
Print-005でも触れましたが、最近は写真に対する個性を本当に考えされられます。写真の目的にもよるのですが、例えば報道写真であれば、誰が撮っても同じように撮れる方が望ましいのかもしれません(反論ある方たくさんいるでしょうね・・)が、作品としての写真であれば、個性のない作品では、作家の主義主張を写真を通して伝えていくことは難しいかもしれません。ここに撮影した写真をソフトウェアを使ってアレンジしたり、合成したり、映像と融合させたりする手法が多くみられることも関係しているのかもしれません。
デジタルカメラの利便性に慣れてしまえば、よっぽどの理由がない限りフィルムカメラに戻ることは極めて難しいでしょう。あえて両者で撮影された写真に決定的な違いを見つけるならば、一枚の重みではないでしょうか。フィルムカメラは一枚一枚に手間とコストがかかります。特に大判カメラは一日に撮影できる枚数も多くないので、一枚撮影するのにもかなり慎重になります。一方のデジタルカメラは何百枚撮影してもコストも手間もかかりません。必要なのは撮影する時間とメモリ容量だけです。不要な写真はその場で消去することも可能です。何百枚も撮影した中から一番良い一枚を選ぶこともできます。しかし、その一枚は撮ろうとして撮ったものではなく、たまたま撮れた一枚である場合が多く、通りすがりに撮影した写真に見えてしまうものもたくさんあります。一枚だけ展示する作品展では通用しますが、何(十)枚も展示する作品展では、テーマがぶれてしまう可能性がありますし、写真の中に必然性がないものが写っている場合も多々あります。
たとえデジタルカメラでも、作品を作ろうと考えるのなら、一枚の重みを考えてじっくり撮影したいものです。
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Print-004でもちょっとだけ触れましたが、写真とカメラは密接な関係にあります。
かつてのカメラは一度購入すれば一生使えるような品でした。数十年前の機種も往年の名機と呼ばれたものは今でも人気があり、ちゃんとメンテナンスされているものは中古品でも高価格で販売されています。これは、当時のカメラが高価で誰でも購入できなかったこと、構造がシンプルで、故障しても修理すればまた使えるようになったこと、新たに購入するよりも修理したほうが安かったこと、使っていた人が愛着を持って丁寧に使っていたものだけが今も残っていることなどが考えられます。また、写真を撮るために、写真の基礎である、絞り、シャッタースピード、ISO感度、露出、そしてプリントにする暗室作業を完全に理解していないとよい写真が出来なかったため、かなりの技術を必要としました。
これらのフィルムカメラに変わり、現在は手軽で簡単で便利で失敗が少なくランニングコストが安いデジタルカメラが新機種のほぼすべてを占めるようになりました。デジタルカメラはユーザーがシャッターだけ押せば、露出調整やホワイトバランス、シャッタースピード、フォーカスなどはカメラが自動で調整してくれるため、ある程度の写真が誰でも撮れてしまいます。この技術の進歩はすさまじく、新たな視点や高性能をうたった新機種が日々発売されています。デジタルカメラなのにフィルムカメラのような外観にしている機種も人気があるようです。ですが、せっかく購入したカメラも気が付けばすでに型落ち品になっていたり、購入した時には満足していたはずなのに新機種が気になってしまったりします。そして、その気はなかったのになぜか買い換えたい気持ちがむくむくとわいてきます。特にカメラの調子が少しでも悪くなっていれば、修理するよりも購入したほうが安いしより便利になるしということで、新機種を購入しがちです。カメラが消耗品になったといっても過言ではない状況になってしまいました。正直これではカメラになかなか愛着がわきませんよね。
Print-005でも触れましたが、最近は写真に対する個性を本当に考えされられます。写真の目的にもよるのですが、例えば報道写真であれば、誰が撮っても同じように撮れる方が望ましいのかもしれません(反論ある方たくさんいるでしょうね・・)が、作品としての写真であれば、個性のない作品では、作家の主義主張を写真を通して伝えていくことは難しいかもしれません。ここに撮影した写真をソフトウェアを使ってアレンジしたり、合成したり、映像と融合させたりする手法が多くみられることも関係しているのかもしれません。
デジタルカメラの利便性に慣れてしまえば、よっぽどの理由がない限りフィルムカメラに戻ることは極めて難しいでしょう。あえて両者で撮影された写真に決定的な違いを見つけるならば、一枚の重みではないでしょうか。フィルムカメラは一枚一枚に手間とコストがかかります。特に大判カメラは一日に撮影できる枚数も多くないので、一枚撮影するのにもかなり慎重になります。一方のデジタルカメラは何百枚撮影してもコストも手間もかかりません。必要なのは撮影する時間とメモリ容量だけです。不要な写真はその場で消去することも可能です。何百枚も撮影した中から一番良い一枚を選ぶこともできます。しかし、その一枚は撮ろうとして撮ったものではなく、たまたま撮れた一枚である場合が多く、通りすがりに撮影した写真に見えてしまうものもたくさんあります。一枚だけ展示する作品展では通用しますが、何(十)枚も展示する作品展では、テーマがぶれてしまう可能性がありますし、写真の中に必然性がないものが写っている場合も多々あります。
たとえデジタルカメラでも、作品を作ろうと考えるのなら、一枚の重みを考えてじっくり撮影したいものです。
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・本ブログの趣旨にそぐわないコメントや誹謗中傷を含むようなコメントなど、紫月燈明が本ブログには不適切と判断したコメントは削除させていただく場合があります。
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2013年12月2日月曜日
Print-024 平坦化させよう
水洗し乾燥させればひとまずサイアノタイププリントの完成ですが、額装して展示しようと思うならばもうひと手間かけた方がよいでしょう。それが平坦化です。紙が薄いと自然乾燥では紙が均一に乾燥されない場合が多く、先に乾いたところとまだ濡れているところで紙に凹凸ができてしまい、そのまま展示するには耐えないものになってしまいます。
そこで、例えば家庭用のズボンプレッサーやアイロンなどの熱を利用して平坦化します。ズボンプレッサーの場合は、外側からの圧力に耐え、かつ熱を紙に伝えられる厚さの板に挟んでプレスするのが最も手軽な方法ではないかと考えます。入手容易な板としては、画材屋さんで手に入る1mm程度のミュージアムボードが私は使い勝手がよいと考えています。
アイロンの場合は、直接紙に当てると危険なので当て布をします。アイロンより大きな紙だと紙全体に均一に当てられないため、アイロンを動かして平坦化させることになりますが、慎重に動かさないとアイロン自身で折り目をつけてしまうことになります。
紙がある程度の厚さであれば、自然乾燥でも十分に平坦化が可能です。紙の厚さもいろいろと試してみるとよいでしょう。
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そこで、例えば家庭用のズボンプレッサーやアイロンなどの熱を利用して平坦化します。ズボンプレッサーの場合は、外側からの圧力に耐え、かつ熱を紙に伝えられる厚さの板に挟んでプレスするのが最も手軽な方法ではないかと考えます。入手容易な板としては、画材屋さんで手に入る1mm程度のミュージアムボードが私は使い勝手がよいと考えています。
アイロンの場合は、直接紙に当てると危険なので当て布をします。アイロンより大きな紙だと紙全体に均一に当てられないため、アイロンを動かして平坦化させることになりますが、慎重に動かさないとアイロン自身で折り目をつけてしまうことになります。
紙がある程度の厚さであれば、自然乾燥でも十分に平坦化が可能です。紙の厚さもいろいろと試してみるとよいでしょう。
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免責事項
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