2014年7月13日日曜日

Print-034 サイアノタイプ感光液の活用方法(1)

Print-016でサイアノタイププリントの感光液を作りましたが、せっかくなので紙に塗る以外に何か使い方はないかと考えてみたところ、作品にサインをしてみようかと思い始めました。要はサイアノタイププリントの感光液を使って字を書けないかということですが、今回はGペンを使って実験してみることにしました。Gペンは筆圧で線の太さが変えられることからマンガ家がよく使うペンですが、もともとは英字を書くために使われていたとのこと。とりあえずはがきサイズのホワイトワトソン紙に書いてみました。


Gペンで書いた直後。露光前。


露光後。水洗せず。

いかがでしょう?ただし字が下手なのはご容赦くださいませ。

基本的に字のところは全て感光すべきところですので、感光液の残液を洗い流す必要がないことと、室内を暗くする必要性が低いということで比較的容易にできそうです。今回の実験も日中、カーテン解放(外光が入る状態)、蛍光灯のついた室内で書いてみました。

水洗が不要なので普通の葉書でも使えそうですが、サイアノタイプの感光液で書くという説得力のある必然性は今のところ思いつきません・・・

もう少しGペンの使い方を練習したら、次回のサイアノタイププリント作品のサインにでも使おうかと考えています。これなら必然性も説明できそうです。


ZEBRA ペン先
http://www.zebra.co.jp/pro/pensaki.html

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2 件のコメント:

  1. 初めまして。とても面白い試みですね。
    万年筆のインクに古典ブルーブラックという耐光性があると言われているインクがあります。書いた直後は染料の青が強く、乾くに従い鉄イオンの変化で黒の発色が加わり、ブルーブラックの色合いになります。濡れても染料はにじみますが、鉄の方はにじまず耐水性もあります。
    この方法は、濡れてもにじみも出ないので、さらに優れているのではないでしょうか。
    ハガキなどに使うととても有効なように感じました。

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    1. こんにちは、コメントありがとうございました。書くとき黄色いので見にくいという難点はありますが、それを改良したのがブルーブラックなのかもしれません。(実際はインクに耐光性を持たせたような気がします) インクにもちょっと興味が湧いてきました。

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