FabbliさんとMrharさんの本のどちらにもコーヒーでの調色が掲載されていたので、たまたま自宅にあったコーヒーで試してみました。
こちらも、水洗の代わりにコーヒーで洗い、像の調子を見ながら引き揚げました。
コーヒーは、たぶん普通の人が飲む濃さと同じくらいと思います。
(私は普段コーヒーを飲まないので濃さがわかりません・・・)
コーヒー調色中
感光紙をパッドに入れて、コーヒー注入、紙を揺らしながら待つことしばし。
コーヒー調色の例(完全乾燥後)
番茶や緑茶に近い色合いなりましたが、それらよりやや青色に近いようです。
また、写真では全く伝わりませんが、現場には臭いというファクターが存在します。コーヒーの香りが好きな方はよいですが、苦手な方には作業中はかなり苦痛が伴います。(私のことです。。)
また、調色で最もよく紹介されているのが紅茶です。たまたま自宅にあったティーパックをちょっと多めにいれ、濃い目に作って、今まで同様、水洗の代わりに紅茶を使ってみました。
紅茶調色の例(完全乾燥後)
こちらもお茶やコーヒーに近い色合いになりました。
一説によると、高級な紅茶よりは、安価な紅茶の方がタンニン酸が多いらしいですが、高級な紅茶はもったいなくて使えませんね。。。
ルイボスティーには広義のタンニン酸であるポリフェノールが多いとのことで、もしかしたら新たな調色ができるかもしれませんが、別な機会にとっておきます。
今回も入手性が容易で、安価で、かつ安全なコーヒーと紅茶でサイアノタイププリントの調色ができることがわかりました。いずれも手軽に調色できる材料であるといえます。
参考文献
2013 Malin Fabbli and Gary Fabbli 「Blueprint to cyanotypes」 alternativephotography.com 2006 Peter Mrhar 「Cyanotype Historical and Alternative Photography」 2013
タンニン酸 Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%B3
富士化学工業 タンニン酸
http://www.fujichem.co.jp/catalog/tannic_acid.pdf
タンニン酸とは何か
http://www2.odn.ne.jp/had26900/constituents/what_is_tannin.htm
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