2013年11月3日日曜日

Print-011 作品の質を上げるためのデジタルネガ技術(3)

今回も続きです。

⑤デジタルネガの安定化
 数枚のデジタルネガを作るときはあまり気にしなくてもいいですが、作品展などで多くの作品を作成するとなった場合、当然デジタルネガも相応の数が必要になってきます。写真も様々ですと、写真の明るさもそれぞれ違ってきます。そして、その違いがそのままデジタルネガに反映されます。その結果、ネガの明るさが異なってしまうため、露光時間がネガごとにバラバラとなってしまいます。枚数が増えるほど露光の作業が大変になります。

 では、多くの作品のデジタルネガの明るさを整える方法はあるのでしょうか? 一つのやり方はデジタルネガを作成する際に、ツールによってはヒストグラムの平均化(平坦化、均一化)ができるものがあります。この機能を使って、すべてのネガのヒストグラム(明るさの分布)を平均化すると、デジタルネガの明るさが同じようになるため、同じ露光条件で多くの写真が作れてしまうことになり、露光による多くのトラブルが防げます。しかし、実際はそれでも微調整は必要になります。露光についての細かい話は後程行いたいと思います。

 ただし、ヒストグラムを変更した場合は、オリジナルの写真の雰囲気が残っているか、思ったような写真になっているかの確認はしたほうがよいでしょう。




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