2013年11月6日水曜日

Print-014 サイアノタイププリント用感光液のための薬品(1)

サイアノタイププリントの感光液の作り方はいくつかありますが、ここでは私のやり方(正確には師匠から習った手法、師匠すいません・・)を紹介します。

感光液を作るために必要な薬品は2つです。その一つがクエン酸鉄(Ⅲ)アンモニウム(緑色)で、写真の感光液用薬品として販売されています。最近では店頭ではなかなか見かけなくなりましたが、複数の販売店よりインターネットで購入することが可能です。メーカーにより少し呼び名が違います。

Wikipediaによると、クエン酸鉄アンモニウムはph調整剤として使われる食品添加物や炭酸飲料の飲食物に使われていたり、鉄欠乏性貧血の鉄剤や造影剤などの医療用途にも使われていたりと、人体に対して危険ではありません。

サイアノタイププリントにおけるクエン酸鉄アンモニウムの役割は、主に感光させる役割を担っています。3価の鉄イオンが光により還元され2価になる性質を利用して、像を紙に感光させるのです。



詳しい化学式は参考文献に任せます。サイアノタイププリントのために必要なのはどのくらいの濃度で感光液を作るかということです。次回もう一つの薬品を紹介した後に、感光液の作り方を紹介しようと思います。


参考文献
Wikipedia クエン酸鉄アンモニウム

安全データシート くえん酸鉄(Ⅲ)アンモニウム,緑色 (昭和化学)
http://www.st.rim.or.jp/~shw/MSDS/01355350.pdf


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2 件のコメント:

  1. サイアノは劇薬でないので銀塩写真より廃液処理も楽ちんですね(*^_^*)
    感光液の作り方、私はかなり適当なやり方ですので・・紫月燈明さんの記事を楽しみにしています。

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    1. akikoさん、こんにちは。
      銀塩写真よりはるかに楽ですよね。よかったらまた読んでくださいね。

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